本年は、世の中が新型コロナウイルス感染症に席巻され、社会活動を言うまでもなく人々の普通の生活までもが正常に営めない一年となり、まだまだ“どこまで続くぬかるみ”なのか心配の高まりの中、医療に携わる皆さまのご負担が越年する状況ですが、改めて感染症克服に向けた皆さまのご尽力に一県民として感謝申し上げます。
先月号で、複数の医療機関での副業・兼業としての働き方についてご説明いたしましたが、医師については、厚労省が設置する「医師の働き方改革の推進に関する検討会」の審議の中で「兼業は、地域の医療提供体制を確保するために必要な役割を担うもの」として、主たる勤務先と兼務先の労働時間の通算の考え方等が検討(本年9月30日第9回検討会資料2、11月18日第10回検討会資料3-1中間とりまとめ案4参考)されており、今後も随時「副業・兼業における医師の時間外労働上限時間」の運用等の審議等が進められますので、インターネット厚労省ホームページ(医師の働き方改革の推進に関する検討会で検索)にてご確認をお願いいたします。
なお、厚労省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン(インターネットで検索)」の基本の一部を紹介しますと以下のとおりですので、副業・兼業の医師等が就労される医療機関では、労働時間管理等での必要な要件を整備されますようご留意ください。
* 副業・兼業の労働時間通算管理について、厚労省労基局長は地方労働局長あてに解釈通達(インターネット=副業・兼業 厚生労働省で検索→解釈通達)を発出しており、参考になりますので是非ご一読ください。 ご質問等は当センターへ!
〇 本年度の三重労働局運営方針の月別テーマでは「年末年始無災害運動(12月1日〜31日)」が展開されておりますが、三重県内の労働災害発生状況では「医療」関係での休業4日以上の被災者が、昨年に比して大幅に増加(昨年1年38人→本年10月末現在54人)しています。職場での転倒・無理な動作を原因とする災害が多発しています。新型コロナ感染防止対策と共に労働災害防止活動の推進もお願いいたします。