三重県医療勤務環境改善支援センター（以下、「支援センター」）では、月曜日から金曜日の午前9時から午後5時まで、医療機関の労務管理について精通した社会保険労務士5名が、労務管理アドバイザーとして交代で皆様のご相談を受けております。支援センターは、医療スタッフの厳しい勤務環境について、院内マネジメントシステムといったツール等を活用していただき、医療機関の自主的な改善取組をされることを支援しています。

　支援センターは、医療スタッフの離職防止や医療安全の確保等を図るため、改正医療法（平成26年10月1日施行）に基づき、医療機関が自主的に、医療スタッフの勤務環境の改善に取り組むことが努力義務化されたのを受けて、三重県医師会が、県からの委託を受けて、「雇用の質」向上に取り組むための医療機関の自主的な取り組みを支援することを目的として、平成26年8月に全国で3番目に開設されました。

　平成31年4月から施行される、時間外労働上限規制（中小企業は2020年4月1日）および、年次有給休暇の確実な取得など、医療機関で働くすべての人が対象となる改正が目前にせまっていますが、法律改正への対応のみならず、勤務環境改善取組は、離職率の低下、人材の確保、職員の満足度の向上といった効果が期待できます。日ごろの業務の中でお悩みをお持ちの労務担当者の皆様、ぜひ支援センターにお気軽にご相談ください。

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医療労務管理アドバイザー／社会保険労務士
前 真紀

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